誰でもマスターすべき会話能力|アクティブ・リースンニングのスキル11個

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日本に来てもう4年経ちました。よく日本人にこういう質問を聞かれます。

「日本に来て一番の学びは何ですか?」

これはなかなか良い質問ですね。日本人の皆さんはどう思いますか?日本のテクノロジー?アニメ?真面目さ?礼儀?もちろん日本からいろんなことを教わったんですね。その中でとても大きい学びの一つとしては、「聞く力」だと思います。

皆さんは知っていますか?実は日本人は世界にも珍しい、社会心理学用語で「Two-step process attribution」というマインドを持っている民族だそうです。

Two-step process attribution とは、

[note]もともと、behaviorに対してある人はinternal attributionを、ある人はexternal attributionを行うと考えられていたがそうではなく、behaviorを認知したのと同時に誰の中でもinternal attributionは起こる、そして、理解する努力をした場合のみexternal attributionも行う(two-step process of attribution)。[/note]

といっても理解は難しいですよね。簡単に例を挙げます。例:

[tip]①
A さんは遅刻しました。あなたは「こいつ本当にだめだな!」と思ってしまったら、 1st step の internal attribution (内的帰属)にとどまるわけです。


Aさんは遅刻しました。あなたは「こいつ本当にだめだな!」と最初に思って、「彼は事故でも遭ったのかな?大丈夫かな?」と配慮してあげる。これは 2nd step の external attribution (外的帰属)なのです。[/tip]

社会心理学の研究によると、多くのアメリカ人は  1st step  にとどまってしまうそうです。それに対して、日本人は  2nd step  まで考えるという習慣・文化があるそうです。これこそ私が日本で留学して一番の学びだと言えるかもしれません。

本当にそう思いますね。例えば反省文を書かせる文化もその two-step process attribution の発達の象徴だと思います。他人に何か悪い事があったら、まず彼の理由を聞くという文化は、個人的に素晴らしいと思っております。

しかし、「聞く」マインドはとても素晴らしいですが、スキルがないと快い会話ができない可能性もありますよね。実際、会話が苦手という友達も沢山いました。「他人の話を聞く」習慣は持っているが、上手に聞けないとなったら少しもったいないですよね。

 

ということで、今日は会話における「聞く力」(下記リースンニングと称す)について話したいと思います。

「リースンニング」の力は生まれつきのものではありません。それは後天的な練習をしてから身に付くスキルなのです。そして「アクティブ・リースンニング」とは、名前通りに、積極的に相手の言うことをリースンニングし、理解しようとするスキルのことです。これは単なる「ヒアーリング」と「リースンニング」とは少し違いがあります。

 

Active Listening – A skill that Everyone Should Master

アクティブリースンニングスキル11個

会話における「アクティブ・リースンニング」スキル11個

相手と会話するときに、以下のスキルは「この人聞いてくれてる」という評価につながるので、マスターしましょう。

1、注意を集中する

注意散漫にならないこと。周りの音を会話に邪魔しない程度の音量まで下げる。取りかかっている仕事・タスクなどを一旦置いといて、目の前にいる相手に集中すること。また、考え事や頭の中で自分に会話することをやめたほうがいいですね。会話の途中時計、to-do リストをチェックしないことも大事です。

とにかく目の前にいる相手のことしか考えないようにすることです。

 

2、アイコンタクトを維持する

相手の目を見て話すのです。アイコンタクトは一番相手に「話を聞いてくれてる」感を与える方法です。アイコンタクトがないと、#1 の注意散漫にとらえられる可能性も高くなるので、気をつけましょう。

アイコンタクトは特に恥ずかしい、内向的な人にとって難しいですが、少しずつでもいいので、次の会話からアイコンタクトを意識しながら話す練習をしておいたほうがいいですね。ずっと見つめることも変なので、相手の身体部分に目線を映したりしながらで良いと思います。

話しているとき回り起きていることをよそ見しないことが大事です。

 

3、笑顔

笑顔は会話の雰囲気を和ませてくれるのです。ずっと同じ笑顔じゃなくて、話のタイミングによって真剣な顔と笑顔の切り替えが大事です。

 

4、ボディランゲージに気をつけよう

自分のボディランゲージに気をつけなければなりません。相手に攻撃的な印象を与えるポーズや手ぶりなどをしないように常に自分の癖を意識しながら話すことです。

例えば、相手に向いて話しているか?相手の話を聞くときどんな表情をしがち?手はいつもどこに置いてしまう?

私は話を聞いているときに自然に手を胸に組んで、眉毛をしかめたりするのです。この二つは相手に「批判的、反対的」なイメージを与えてしまうので、常に手を組まないように意識しています。

 

5、相づちを打つ

相手の話の内容にあわせて頷くこと。

「なるほど」
「そうですか」
「そうですね」
「その通りですね」
「確か」

などの相づちを打つことによって、相手の話す意欲は一層高まるのです。

 

6、話の内容をまとめる

しかし、相づちを打ちすぎると、「この人自分の意見ないのか、聞いてるふりしてるだけだろう」という印象も与えてしまうので、そういうときは、話の進展に良い切り目で話の内容を一度まとめてみたらいいです。

「要するに、xxxxxxx」
「つまり、xxxxxxx」
「なるほど、xxxxxxxということですね」

というようなまとめかたしたらいいのです。

 

7、シーンとなっても良い

話の途中にシーンとなったら気まずいと思う人がほとんどですが、シーンの一休みも必要なのです。上記の点を実行して話していたら、相手はどんどん話してくれるはずです。内容がある程度たまってきたら、要約してあげて、その後はシーンとなってもいいのです。

シーンとなる時間は相手にとって考えをまとめる、消化する時間なので、決して気まずくないのですね。気まずいシーンはどんな時かというと、最初から話が進まないときなのです。

 

8、話を中断しない!

話を中断することは一番致命的です。相手を尊重しない行為なので、気をつけましょう。

 

9、話をはっきりさせる

相手に質問することによって、自分は話の内容を把握できているかどうかを確認します。できれば、「YesかNoか」の質問ではなく、感想、気持ちについて聞いた方がいいですね。

時々、はっきりした答えよりも、相手は気持ち面での理解を求めているのです。

 

10、オープンマインドにしておく

相手の話の途中で判断しないこと。時々相手がまだ話している途中なのに、心の中に反対の意見が生じて、ずっと「ここで反対意見を言ってやろう」と考えずにはいられない状態になってしまいます。そうなったら、相手が話している内容が聞こえなくなって、結局話についていけなくなりますよね。

実は相手が最後に述べた意見があなたの反対と思った部分と大いに違うかもしれません。あなたが途中で判断をしてしまったから、相手の話す内容が聞こえなくなって、相手を誤解してしまう可能性もあるのです。

 

11、反対ではなく、配慮してあげる

自分の意見を言うことはもちろん大事です。特に反対意見があるときは相手に伝えるべきですね。しかし、自己主張ばかりではなく、相手も相手なりに心配や悩みがあるからそう言ったわけなので、そこの面も考えてあげなければなりません。

一言、「私は反対の立場なのですが、あなたの心配もよくわかります」って言えたら、上手な聞き手になるのです。

 

なる好ど!

アクティブ・リースンニングはコミュニケーションにおいてとても重要な能力です。

忘れてはならない。リースンニングは単なる情報収集やアイデア共有のためではなく、相手について理解し視野を広げるためでもあります。アクティブリースンニングは練習しないとできないので、今度の会話から少しずつ実践してみましょう。

会話は単に言葉を交換するプロセスではなく、相手が何を考えているかを理解し、そして自分の考えを理解してもらうプロセスなのです。それを成功させるスキルが「アクティブリースンニング」なのです。

もちろん方法はいろいろあります。
コミュニケーションについてあなたのご意見もコメント欄でお聞かせください。^^

A Chinese Malaysian, Blogger, Vlogger on YouTube, Tour Guide in Japan. He believes 1 day his videos can bring Japan and Malaysia together. マレーシア華人、ブロガー、YouTubeクリエイター、日本にいるツアーガイドです。いつか自分の動画は日本とマレーシアを繋げる架け橋になると信じています。 Read more ABOUT him.